IIJ(Internet Initiative Japan)が展開している格安SIM、「IIJmio」の説明会に行ってきました。ちなみに、IIJmioは「アイアイジェイ・ミオ」と読みます。
説明会では、格安SIMの現状とIIJmioのサービス、そしてその裏側で頑張っている様子が見えてきました。
特に災害対策として多重化が行われていたりと、この業界では珍しく基盤がしっかりしたサービスでした。
目次
格安SIMとは
通信キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)から設備を借りて、自分たちでサービスを行っている会社をMVNOといいます。
IIJもMVNOですが、MVNOが提供している通信サービスは料金が安いことから格安SIMと呼ばれています。
なぜ安いかというと、スマホで最低限欲しい機能だけを提供していて、ユーザーは更にその中から自分の欲しい機能だけを選択できるからです。
といっても、普通の使い方は一般的スマホとほぼ同じで、MNP(ナンバーポータビリティ)にも対応していて、110番や119番も使えますし、緊急地震速報も受信できます。
また、裏側では通信キャリアの回線を使っているので、音声品質・エリアは通信キャリアと同じです。
ただ、データ通信速度に関しては、お昼や夕方のピーク時には遅くなる傾向がありますので、ご理解ください。
また、キャリアメールが存在しないのでGoogleやYahooのフリーメールで代用が必要なこと、実店舗が少ないので電話とメールでのサポートがメインであることも不便なところです。
格安SIMの傾向

MM総研調査による推定値によると、独自の料金プランを提供する独自サービス型SIMの回線契約数は、2016年9月末時点で657.5万回線となっており、ここ1年間で62.0%増加しています。
格安SIMサービスを提供しているMVNO数も年々増加傾向にあり、その傾向は今後も続くと予想されます。
IIJmioとは

僕も意外だったんですが、なんと格安SIMシェアNo.1、お客様満足度No.1を獲得しているんです。
これまでは個人のお客さまだけでなく法人サービスの方にも力を入れていたので、あまり知られていなかったかもです。
都市圏で、タブレッドなどの2台目の需要が高まったおかげで、データ専用SIMを契約している男性が増えています。
最近は、料金の安いサービスを求めて契約している女性や主婦層も増えているとのことです。
IIJmioの基本プラン

機能とデータ量で分けた3つのSIMと3つのプランを自由自在に組み合わせることができ、最大9つのプランの中から自分に合うプランを選ぶことができるんです。
一番人気はやっぱり、音声通話機能付きSIM(みおふぉん)+ライトスタートプラン(6G)プランだそうですが、自身に合ったプランを選ぶようにしてください。
どう考えても6Gは使いすぎな気がしますので。
みおふぉん音声通話
音声通話は他の会社を変わらず20円/30秒ですが、みおふぉんダイヤルを使うと通話料金が自動で半額になります。
電話をかけるとき、番号の最初に「0037-691」をつけるだけです。専用アプリを使うと、頭の番号を自動で付けて発信するので、楽になります。
音声通話が多い方は定額プランを使うと良いでしょう。ほどほどかける方でもたくさんかける方でも選べるプランが用意されています。
その特徴としては、どちらも家族間の無料通話分の時間が長いということになります。
よくかける時間によって2つのかけ放題プランから選んでくださいね。
なんと全プランで追加SIMが申込み可能

一人で2枚のSIMを使ったり、家族で複数枚使う時にありがたいのがこれ。一枚ずつ契約するより、お得に使うことができるんです。
更に、契約したクーポン(パケット)は共用なので、皆で分け合うことができるんです。
低速状態でもバースト転送ならちょっと高速
格安SIMは、高速通信できるデータを使い切ると低速状態になり、使い勝手が大きく下がります。
ですが、IIJmioは低速状態でも、始めの一定量だけ高速通信できる「バースト通信」で非常に快適に使うことができます。
IIJmioなら高速データ量を使うかどうかを「IIJmioクーポンスイッチ」アプリで切り替えられるので、月末にパケットが足りないことを防ぐためにも普段から活用することをお勧めします。
そもそもTwitterや文字だけの通信をする時はオフ状態でも十分ストレスなく閲覧できますので。
IIJmioの設備増強はチョコチョコ派
格安SIM会社は、どの会社もキャリアの回線を借りてサービスを提供しているので、エリアや通信の品質は変わりません。
ただ、借りている量は格安SIM会社によって異なるので、通信速度は変わってきます。
現在各SIM会社のユーザーは増える一方なので、格安SIM会社は常に設備増強をしないといけないですが、そのポリシーは会社毎に異なっています。

IIJmioは月に2回ほどの割合でちょこちょこ設備増強を行っています。大きな通信改善がないので、ユーザーから見るとずっと安定した速度がでるように見えるわけです。
ネットワーク多重化で災害時も問題なし

IIJmioとキャリアとのネットワークを東西で多重化しているので、万が一東日本で災害が起きても、西日本のネットワークは健在なので、サービスが止まることはないです。
これにはかなり納得しました。普通格安SIM会社でここまでやるのはかなり珍しいです。
それもそのはず。いつ起こるか分からいない災害のために多重化するには多大な費用がかかるので、格安でそこまでやってしまうと経営は少し苦しくなるのではないかと心配になりました。と同時に大分安心感が持てました。
まとめ
他の格安SIMと差別化されていると思ったのはこれです。
- SIMが複数枚契約できる
- 設備増強がちょこちょこなので、通信速度が安定
- 災害対策がしっかりしすぎ
もし格安SIMを検討しているなら、IIJmioを選択肢に入れてみてください。
選ぶなら確かな品質。IIJmioの格安SIM